2017年3月12日日曜日

T510での省メモリ化 (5) QNAPへ一部移管で終了[20171204up]

i3 wm 移行にまつわるエトセトラ(3)

また、 for power users and vi experts なのだけど、他にもトライしてみたこと。
結局、中途半端なレベルで終わる。

外部デバイスのマウント方法を変更

ネットワークドライブ

家では、QNAPのNASUを使って3年ほどになる。 このドライブを、MATEのファイルマネージャーからマウントしていたので 特段の設定は不要だった。しかし、i3 WM なので、自分で面倒を見る必要がある。 また、goole-drive と DropBox も、google-drive-ocamlfuse、caja-dropbox でマウントしていたので、 結構メモリを消費していた。
 今回は、QNAP(TS-131)を人並みに使うことでメモリ節約を行った。 つまり、QNAPに作業を委ねた。
 QNAPの仕事は、ファイル共有とowncloudのサーバー、今年から外付けusbHDDへのbackup。 外部クラウドについては、Connect to Cloud Drive というのをインストールしていたが、 実用的でない(使い方をまちがえてるかもしれん)ので、お蔵入り状態。
 そこで、下のサイトで紹介されていたCloudDriveSync に入れ替え、 役目を追加することで、T510の負担を減らした。 このアプリケーションに気付けなかった自分が情けない。
CloudDriveSyncは、QNAPと外部Cloudを同期してくれる。 この同期フォルダをT510にマウントすれば、DropBoxとGoogle-Driveの設定が不要になる。
  1. QNAP上にclouds用に共有フォルダを作成する。
  2. CloudDriveSyncで、このフォルダ配下にcloudをリンクさせる。
  3. 手元のPCでこの共有フォルダをマウントする。
マウントは、 gvfs-mount smb://hogehoge...でマウントしても良いが、 cifsとした。少しメモリが少なくて済むみたい。 fstabに設定を追加して reboot。
//192.168.0.20/clouds /home/QNAP/clouds cifs username=namae,password=pass,uid=1001,gid=1001,nofail,user 0 0

 なお、日常使うファイル類はownCloudでQNAPと同期させているが、 今回、DropBoxも仲間に加えた。同期には lsyncd を用いた。設定は、 Lsyncdの使い方 - www.kichise.com を参考にさせてもらった。
 ただし、ownCloud -> DropBoxへの一方通行のデーモンで、マニュアル起動。 逆はNotデーモンのマニュアル起動にした。 ヘタがいい加減な思い込みでシンクロツールを使うと、いざという時に限って 役に立たない事があるらしい、と、どこかで見たから。
 DropBoxとGoogle-Driveをやめたことは大きい。100Mほどの節約だろうか。

[201712] 不意にネットが切れたりした時、マウント復旧とか面倒なので、autofs に変更してみた。 デフォルトのautofs を apt install autofs でインストする。 私の場合、net drive は全てQNAP経由。 まず、fstab の記述をコメントアウトしてreboot。 /etc/auto.QNAP を作成し、 /etc/auto.master を編集して、 /etc/init.d/autofs restart。 対象フォルダにアクセスしてみてマウントされればOK。しばらくこれで使ってみる。
# /etc/auto.master に追加
/home/QNAP /etc/auto.QNAP
# add vers=3.0(201812)
# auto.QNAP
audio -fstype=cifs,iocharset=utf8,user,username=hoge,password=hogepass,uid=1001,gid=1001,dir_mode=0755,vers=3.0 ://192.168.0.20/multimedia
clouds -fstype=cifs,iocharset=utf8,user,username=hoge,password=hogepass,uid=1001,gid=1001,dir_mode=0755,vers=3.0 ://192.168.0.20/clouds
pass関係は、別ファイルにする方法もあるみたいだが、よく調べてない。

USBメモリとかのマウント

usb のマウント、アンマウントも自分で面倒見る必要がある。 私はSDカードとUSBメモリとHDDができればよい。andoroido端末などは範疇外。
 参考にしたのは、 Udisks - ArchWiki。 debian では udevil を追加でインストールする。 これに含まれる devmon を、i3 WM 起動時に、起動させれば終了。 USBに接続すると、/media 以下にフォルダが作成されマウントされる。
 udevil umount /media/hogehoge でアンマウント。
 思ったより簡単だったかも。落とし穴が無いことを祈る。
 別の方法では、UUIDに合わせてマウントポイントを指定できるみたいだが、 今回は試していない。

ついにMATEとのお別れ?

普段使いとしては、 エディタ、メイル、ネットが使えて、USBもOK。リモートをマウント出来て、ファイルマネージャーも使える。 sshのログインも確認。他の使いそうなアプリも起動は確認した。 wine を再インストする必要があったのは予想外だった。
 下を参考に、apt-get remove gvfs-backends
samba - What is the process gvfsd-smb-browse? - Ask Ubuntu
 MATEは使えないけど、いざとなれば、戻せばよい。

これで省メモリ化を終わりにする。 QNAPへ移管するというズル100Mを含めて300Mぐらい節約。再起動後、基本のアプリを起動した状態で Before After を比較。

- before : mate emacs firefox icedove mate-terminal lightdm
                total        used        free      shared  buff/cache   available
  Mem:        3843872     1183476     1309952      110168     1350444     2291752
  Swap:       8388308        6760     8381548

- after  : i3 emacs firefox icedove urxvt lightdm
                total        used        free      shared  buff/cache   available
  Mem:        3843880      875524     1995516      195952      972840     2531092
  Swap:       8388308           0     8388308

まあ、よかった。


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